局所麻酔での手術

局所麻酔での手術

2017.07.07 ブログ

みなさまこんにちは。獣医師の池田です。

先日も休診時間に手術を行いました。

内容は、14歳という高齢になるシェパードさんの乳腺腫瘍摘出手術です。

飼い主様は、その子の体で徐々に大きくなる腫瘍を何とか取り除いてもらいたいという強い希望を持っておられました。

最初は他の動物病院に相談したそうですが、そこでは高齢という理由もあり手術しない判断をされたそうです。

しかし、飼い主様は腫瘍がこのまま大きくなるのを見過ごすことができず、当院に来院されました。

確かに一般的には、高齢の大型犬の場合すぐに手術するという判断はできません。

しかし、飼い主様がこの子を想う気持ちを強く感じましたので、手術する判断をしました。

しかも局所麻酔下で乳腺腫瘍を摘出するというプランです。

通常乳腺腫瘍は全身麻酔で摘出します。私も普段乳腺腫瘍は局所麻酔では行いません。

局所麻酔での手術が適切に行えそうだと判断した条件としては、

・摘出できそうな腫瘤の状態であったこと

・高齢であり全身麻酔は高い生命リスクが伴うこと

・比較的おとなしい性格の子であったこと

・一般状態が安定していること

これらが私の診察で手術可能だと判断したことです。

もちろん、術前検査として血液検査と胸部レントゲン検査は全身麻酔での術前検査と同様必須ですので行いました。

最初血液検査で異常値が出たのですが、内科治療を行なった上で再検査し、全て改善しこちらもクリア。

当日は半日のお預かり(実質4時間程度)で術前の準備から手術、手術後の安静までを行いました。

下に摘出後の写真を載せます(色は変えております)が、見られない方はご遠慮ください。

手術はもちろん無事に終了し、元気に帰られました。

早く全快することを祈るばかりです。